何回かゴルフ場にいって、そこそこ回れるようになると「初心者セットも合わなくなってきたし..そろそろクラブにもこだわろうかな?」と考える人が多いのではないでしょうか。
そこで、初心者卒業〜上級者を目指す、スコア出しに特化したクラブ選びとその考え方についてご紹介します。
目次
どんなゴルフをしたいか明確に
さて、いきなりどんなゴルフをしたいですか?なんて聞かれても答えられない人が大半だと思います。
でもコースに行くと「もっとドライバーが真っ直ぐ飛んだらいいのに」「アプローチが寄れば100切れたのに..」と毎回思いませんでしょうか?私もそうです(笑)
数回ラウンドした方なら、自分の弱点や得意なことがだいたいわかっているはずです。それを軸に考えていきましょう。
ちなみに私は「ドライバーはそこそこ飛ばして、アイアンはピンを狙うから難しい場所に外れがち..、だからアプローチをがんばれるようにしよう」といったイメージをもっています。
一番最初にやるべきことは”理想のゴルフ像”づくりです。
好きなクラブ(基準)を決める
プレー中に「あ、この番手打つの楽しいな!」「このクラブは比較的安定して飛んでくれるな」というお気に入りのクラブが見つかるかと思います。それに近い番手を基準にしましょう。
・ドライバーは曲がるけど気持ちよく振れてる!
・アイアンは決まった距離飛んでくれるな!
・アプローチめっちゃ楽しい!
などなど。
自分が打っていて楽しいクラブや得意なクラブを基準にしたほうがスコアも出ますし、なにより楽しくゴルフできますからね!
基準の番手を決めたらいよいよセッティングを決めていきます。
クラブセッティング(番手構成)を決める
好きなクラブは決まっても実際に何を買ったらいいのか悩んでしまうと思います。そのためにまずはクラブセッティング(=番手構成)を決めてしまいましょう。
従来は飛距離フロー(番手ごとの飛距離の階段)を同じにするバランス型のセッティングが主流でしたが、実はスコア出しのために飛距離のフローはそこまで重要ではありません。
番手は”運ぶクラブ”と”狙うクラブ”を明確にして、役割を分担させるために存在すると思ってください。
おすすめのクラブセッティング(番手構成)
さて、あなたの好きなクラブはなんですか?
憧れのプレースタイルに合わせて、下記の表と特徴を参考にしてみてください。
①バランス型 | ②ロングゲーム型 | ③ショートゲーム型 | |
---|---|---|---|
使いこなす 難易度 | 実は難しいかも。 | 扱いやすい◎ | 意外とおすすめ |
ゴルフ場 総距離 | プレーヤーの 実力次第 | 対応しやすい◎ | 長い距離だと 難しいかも |
難しい グリーン | 対応しやすい | ウェッジの セッティング次第 | 対応力抜群◎ |
かっこよさ | かっこいい◎ | 男性だと見た目は 微妙か? | プロっぽい◎ |
資金力 | 中古で 揃えやすい。 | かかるかも。 | 安上がり◎ ウェッジは新品を |
飛距離フロー重視。好きなクラブがユーティリティやロングアイアン。しっかりと番手ごとの飛距離を飛ばせる技量があることが前提のセッティングのため、上級者向け。どんなゴルフ場でも適用できます。
ウッド:1,3,5 3本
アイアン:3〜9 7本
ウェッジ:PW、AW、SW 3本
パター
飛ぶクラブの番手を厚くしたセッティング。7000yを超えるゴルフ場によく行く人、200y前後を狙う必要がある人。飛距離のフローが作りづらい非力な人、シニア・レディースにもおすすめ
ウッド:1,3,5,(7) 3〜4本
ユーティリティ:4,5,(6) 2〜4本
アイアン:(6)7〜9 3〜4本
ウェッジ:PW、AW、SW
パター
アプローチの番手を厚めにしたセッティング。飛ばし屋の人、総距離の短いゴルフ場でプレーする人、アプローチの打ち方の種類を減らせるので100切り間近の人にもおすすめ。
ウッド:1,3 2本
ユーティリティ:3,4 2〜3本
アイアン:5〜9 5本
ウェッジ:PW、AW、SW、LW 4本
パター
パーツごとの選び方について
「揃えるべき番手は決まった!でも実際にどのメーカーのクラブがいいの..?」というお悩みも解決していきます。
ヘッド、メーカーとモデルの選び方
意外と悩むのがメーカーとモデルの選び方ですよね。でもこれに関しては基本的に好きなものを選んでいただいて大丈夫です。理由は各メーカーの技術力は昔ほど大きな差はなくなってきているからです。
自分の好きなクラブの種類はウッド系(ドライバーorフェアウェイウッド)、アイアン系(アイアンorウェッジ)どちらでしたか?まずはそれぞれのモデルを調べてみましょう。だいたいのメーカーは同じモデルの違う番手(種類)をラインナップしているはずです。
セット販売のクラブを使っている人はこれを機会に「かっこいい」と思うメーカーのクラブに変えてみましょう。メーカーが揃っていればいるほどプロっぽくてかっこいいセッティングになりますよ!
「どーしても決められない!」という人向けに、私のおすすめのメーカーをご紹介しておきますね。
ウッド :テーラー、キャロウェイ、ピン、ゼクシオ
アイアン:ミズノ、ヨネックス
ウェッジ:タイトリスト、テーラーメイド、フォーティーン
シャフト:全番手の振り心地を揃える
ヘッドはメーカーとモデルを揃えるだけなので簡単ですが、シャフトは種類も多いし、ウッド用シャフトとアイアン用シャフトをまたいで考えないといけないのでいきなり難しくなりますよね(笑)。
シャフト選びの優先順位は”重さ”>”硬さ”≧”長さ”>”剛性分布”です。なるべくフローが揃うように意識しましょう。
剛性分布は聞いたことがない人が多いのではないでしょうか。剛性分布とは、シャフトのどの部分がどれくらいしなるのかをあらわしたものです。重さと長さによって大きく変わりやすいし、ウッドとアイアンで無意識にスイングのタイミングが変わる人がほとんどですので、実際に特性の似たクラブと特性の違うクラブをいくつか試打してみてください。
私はあまりクラブごとにスイングを変えたくないので、なるべく好きなクラブと近しいものがいいと思っています。
さて、肝心の選び方ですが、ドライバーシャフト・アイアンシャフトの剛性分布を基準にしてください。好きなクラブについているシャフトを調べたあとに、近いものを選ぶ方法がおすすめです。
アイアン用シャフト ドライバーシャフト
純正カーボン 軽め 柔らかめ 中or先調子→純正・カスタム RかS
軽量スチール やや軽め 普通 元or中 →純正・カスタム S
中重量スチール 普通 普通〜硬め 元or中 →純正・カスタム S
重量スチール 重め 硬め 元 →純正・カスタム X
実際に試打してから買いましょう
上記の基準が決まったら実際に近しいクラブをいくつか試打してみましょう。好きなクラブと同じような感覚で振れたらOKです。
また試打したクラブの印象は覚えておくようにしてください。今後のクラブ選びが楽になりますよ。
パターの決め方
パターはウッド・アイアンと比べて選び方が異なります。基本的にたくさん試打してフィーリングがいいもので大丈夫だと思いますが、一応セオリーがあるのでご紹介します。
ヘッドの形
パターは大きく分けて2つのカテゴリーに分類されます。
ストロークがアーク型(イントゥイン)、
他クラブの重心距離が短いものを使っている人
距離感重視
ストロークがストレート型、
方向性重視
フェースの種類
フェースも2パターン違いがあります。
ステンレスやアルミを文字通り削って平らにしたフェース面です。打感が硬いので、距離感が出しやすく、インサートフェースより転がります。
フェース面にプラスチック等の樹脂を埋め込んだもの。一般的に打感が柔らかいため、インパクトでパンチが入ってしまう人におすすめです。
長さ、重さ
長さについては「構えたときにしっくりくる長さ」で大丈夫です。
重さは基本的にウェッジよりも重いほうがいいですが、距離感が変わりますので、こちらもお好みで決めてOKです。重いほうが転がります。
決め手は気持ちよさとモチベーション
最終的にはあなたのフィーリングとモチベーションを上げてくれるクラブが一番です。
メーカーのプロ担当者さまや友人のプロゴルファーに話を聞くと、みんな「データは見るけど、結局信頼できるクラブが一番スコアが出るよね」と言います(笑)。私もそのとおりだと思います。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
業務連絡
初記事です。表とかめっちゃ見づらいので、少しずつアップデートしていきますm(__)m。。次はスコアアップ順に上達する方法をまとめていきます。